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2024.05.01(水)ご案内
皆さまこんにちは。
2月よりユトリノ工房に入社しました設計の宮です。
今回のブログは私が担当させていただきます。
前回のイベントでご紹介した当社初のモデルハウス構造見学会では、骨組みしか無い状態か
ら3週にかけて耐震補強や断熱改修が行われる様子がわかるリノベーションの現場見学とい
うあまりなかった機会に、リノベーションに興味がある方だけではなく、ご自宅の耐震につ
いて不安をお持ちの方など多くのお客様に来場いただきました!リノベーションを考えるう
えで耐震や断熱というのは、一番不安に思われることではないかと思います。しかし建って
しまってからでは見ることが出来ない改修の様子をご覧になった皆さまからは「勉強になっ
た!」「見に来てよかった!」と大変喜んでいただき、ご来場いただいた皆様、本当にあり
がとうございました。
モデルハウスは6月OPENを予定しており現在も着々と工事が進んでおります。そこで今回
はそのモデルハウスについてさらに詳しくご紹介させていただきたいと思います!
着工前の外観です
建築場所は金沢市馬替町
馬替駅まで徒歩5分と交通アクセスも良くスーパーや学校も近く暮らしやすい立地です!
モデルハウスは1989年に建てられた築35年の物件ですが、皆さんは「耐震基準」について
ご存じでしょうか?
日本では大きな地震が起きるたびに建物の耐震性能について見直され、一定の強さの地震に
耐えられるよう建築基準法が改定されてきました。そして建物を建築する際には最新の建築
基準法が定めた耐震基準に沿っていなければ建築許可は下りません。そのため、建てられた
時期によりその基準が異なっており、1981年5月31日までに確認申請を受けた建物は、震
度5程度までの地震では倒壊しないとする「旧耐震」、1981年6月1日以降の確認申請を受
けた建物は、震度6~7程度でも倒壊しないとする「新耐震」と呼ばれる耐震基準に沿って
建てられています。しかし2000年には、阪神淡路大震災で新耐震基準の住宅でも半壊・倒
壊があったことから、新耐震基準の弱点を強化した「2000年基準」へと改定されました。
モデルハウスは現在の最低限耐震基準1を満たす「新耐震」基準の住宅ですが、まずは現状
を把握するため着工前にしっかりと耐震診断を実施し、補強計画を行ないました。
内部の解体工事が行われ基礎と骨組みだけになりここから改修工事が始まります!
今回のモデルハウスの特徴である「土間リビング」
1階の間取りは子育て世代の生活導線・家事導線を意識した間取りへと大きく変更すること
で、新たに基礎を新設し、床を支える部材もねじれや古くなっているものは新しい部材へ取
り替えました!
before
after
柱の場所も変わるので、大工さんが慎重に入替をしてくれています!
そして既存の柱が支えていた梁には、添え梁りという梁の補強を行うことで強度を落とさず
広い空間を確保しました。
耐震補強を考える上で大きな開口部は弱点とされますが、一般的な耐震補強とは異なり窓を
減らさなくても耐震補強が可能な「フレームⅡ」を採用することで、明るい土間空間が可能
となりました
柱と土台の接合部に「ホールダウン金物」という金具を取り付け、地震の揺れで柱が土台か
ら抜けないよう補強し、耐震診断により縦長の構造に対して水平の壁の割合が少なく、この
ままでは横揺れに対して弱いため、必要な場所に耐力壁を設置することで強度を高めます
そして!
住宅の耐震性能を長く保つために、大きな地震が繰り返し発生した際に建物構造が受けるダ
メージとその蓄積を軽減してくれる「制振ダンパー」も新たに取り付けました。
断熱改修においても、天井・壁にはウレタンフォーム吹付、床にもしっかり断熱材を入れる
ことでZEH基準の断熱等級5になり、年中快適に過ごせるようになりました!
日本の和と北欧のテイストを融合させた「ジャパンディスタイル」をテーマに、自然色をベ
ースにシンプルでありながらも美しい照明や造作家具を組み合わせ、洗練された温かみのあ
る空間が今回のモデルハウスのインテリアコンセプト
完成に向けてこれからさらに内装工事も進み、どんなふうになっていくのかワクワクします
♪仕様やインテリアなどについては、次回のブログでさらに詳しくご紹介させていただきま
すのでお楽しみにしていてください。
完成イメージ
Tel. 0120-410-147
受付時間 / 10:00~17:00